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年齢と向き合うサーフボード-7

2023/10/08
 
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年齢と向き合うサーフボード
2023年、記録的な暑さが続いた夏、秋の気配がなかなか訪れなかった9月。
コロナ禍、円安、ガソリン価格値上げ、物価高騰、猛暑、色々な事があるここ数年。

半世紀ぶりの世界的なインフレが起き、様々な物が値上がりして、サーフボードも当然大幅な価格変更が出ている2023年。

海外製から日本製のサーフボードも今後は価格が大幅に下がる事はなく、今年の価格帯が今後も続くと予想されている現在、今まで以上にサーフボードの選択はご自身の体型やレベルに合わせて慎重に選択する必要がある時代に入っています。

今回は様々な年齢の方が使っている、沢山の波に乗れて上達しているサーフボードをご紹介します。

小学生の頃からお父さんとサーフィンを少しづつ始めていた23歳の杉本くん。
春にハッピーエブリデイのスパインテック5’7″ を購入して、お仕事お休みの日に一緒に海に入ってスタイルや軸足使いの修正を行っている現在。
短いボードでもどんどん波に乗れてる若い年齢。

モアナではサーフボードご購入されたを方を対象にアフターサポートとして、毎週火曜日の午前中に無料のステップアップスクールを行っています。
毎週来てる方もいれば、お仕事のご都合で数ヶ月に一回参加している方と様々です。

不安定な自然の中で楽しむサーフィン、色々な知識と経験、テクニックが必要となるスポーツですので、アドバイスを受けながら楽しむのが上達への近道でもあります。

最近のサーフボードはどれも完成度高く、とても扱い易い道具になっています。
サーフィンを始めて数年経ってもなかなか波に乗れていない場合や、歴は長いけど波に乗れる本数は少なく、ご自身の理想から遠ざかってしまっている方からの相談をいただきます。
多くの場合、ライディング以前のパドリング姿勢やテイクオフの動作などに悪い癖が出てしまっている事がありますので、その様な基礎部分を見直す事でサーフィンは劇的な変化が可能です。

火曜日の朝8時ごろから海に入り、基礎的なアドバイスをいつも行っていますので、サーフボードご購入後はぜひ利用してください。
左に立つ大金さんはサーフィン歴2年の31歳。
EPSフォームで5フィート台の短く容積の多いサーフボードを使って練習していた大金さんは、テイクオフの時に浮き上がりが強く、波に乗り遅れてしまう場面が多かった1年目。
初心者の方には最も難しさを感じてしまうタイプのサーフボードを使っていたので、昨年ツインピンの6’1″容積35リットルをご紹介。
レングスを長くした事でテイクオフの安定感は高く、しっかりとした容積のPUフォームのボードなので扱いやすく、ライディング本数が急に増えた大金さん。
最近は横に走れているのでファイヤーワイヤーのマッシュアップを少し大きめで使用。
サーフィン歴が浅いので頑固な癖もなく、パドル姿勢やライディングスタイルをアドバイスしてる現在。

右側のGスケートをお使いの植原さんはサーフィン歴7年の34歳。
大きめのCiフィッシュを使い始めた4年前から月1ぐらいでご一緒してる植原さん。
最初の数年間は我流で頑張っていたので、体の動きやスタンスの位置など修正箇所が多かったので、大きめのボードを使っていただいて毎回基礎の修正。
パドリング時のボードに乗る位置、前足のポジション、後ろ腕の回転と意識、ライディング時のスタイルなどを細かくアドバイスを繰り返して、今年に入ってライディングスタイルが整い始めて綺麗にターンを入れながらロングライディングが出来ている最近。
植原さんはショートボードをメインに使っていますが、MWJから今使うハッピーエブリデイもレベルの変化に合わせて少し大きめにしているのが、順調な上達に繋がっていると思います。

サーフィン歴が浅くまだ若い時に、少し大きめな容積にゆとりのあるサーフボードを使い、しっかりとサーフボードに体重を乗せて丁寧なライディングを心掛ける事が大切です。

サーフィン歴2年4ヶ月38歳になる齋藤さん。
昨年の9月に初来店していただき、その後は毎週火曜日にサーフィンご一緒してる現在。
当初ショートボードを使ってあまり波に乗れていなく、それまでの齋藤さんには
ストレッチという概念が全くなかったので、体ガチガチで特に肩周りの稼働が悪く、パドル持久力も低いので沖に出るだけで疲れてしまっていた状態。
まずは毎日のストレッチを欠かさず行い身体の柔軟性を取り戻して、パドリングがしっかりと出来る様にしていただくのが最初の目標。
今年の春になり、肩周りの柔軟性は上向いて2時間ぐらいは一緒に海に入っていられる様になってもなかなかライディング本数は増やす事が出来ていなかったので、まだ年齢的には若い齋藤さにミッドレングスの使用をお勧めしてCiミッドを使い始めたのが大きなターニングポイントになっています。
4月から毎週ミッドレングスを使っていただき、パドリングの姿勢、ウネリの追いかけ方、目線、ライディング中の姿勢などを細かくアドバイスを行う事で、使い始めて2ヶ月目ぐらいから波に乗れる楽しさを実感でき、3ヶ月目はしっかりと波に乗れる様になり、5ヶ月経過した時には多くの波を捉えて横に走れ、8月後半にはロングライディングが多く出来るまで上達していてサーフィン中とても楽しそうにしている現在です。
ほとんど横に走れなかった方が、5ヶ月でロングライディングできるまで上達できたミッドレングスの効果を再確認できた時でした。
実は齋藤さんは2本目のミッドレングスになり、モアナに来店する前に人気が出始めていたミッドの7フィートオーバーを一度使っていますが、この時はまるで乗れなく、現在の少し短くしたミッドレングスが同じモデルとは思えないぐらい乗れている現状です。
様々なレベルの方のサーフィン上達に役立ち活躍してくれるミッドレングスも、お体の大きさやレベルに合わせてレングスを選ぶ事がとても大切です。

サーフィン歴30年52歳の樋口さん。
ハイ5が発売された頃からお店に来ていただき、チャネルアイランズのほとんどの人気モデルを使ってきた経緯で、週一でサーフィンご一緒している現在。

5年前に使っていたネックビアード2は5’6″で容積は26,8リットル、お身体に対してあまりゆとりの無い容積を好み、この頃は1インチと1リットルのボードサイズを気にしていた樋口さん。
その後大きな気付きと変化があったのはCiフィッシュの使用。

ほぼ前足加重だけでライディングしていた樋口さんはテールコントロールが抜けてしまっているのでリップアクションが決まらないスタイルを長年続けていて、ツインキールのフィッシュボードを上手く走らせコントロールする事が出来なく、この時に初めて軸の移動がなく後ろ足が使えてない事に気付き、長年続けているサーフィンのターニングポイントになった時です。

この後は軸の移動と後ろ足使いを意識してサーフィンを行う事で1インチ1リットルの微妙なサイズを気にせずボードコントロールが出来る様になり、年齢と共に容積をアップさせたサーフボードはコンディションに左右されず多くの波にラクに乗れ、テール加重ができるとボードコントロールも動きに重たさを感じずにアクション出来る様に変化しています。
次のターニングポイントは昨年51歳から使い始めたミッドレングス。
樋口さんにとってフィッシュボード以上にスタイルの修正をボード自体が教えてくれたミッドレングス。
ミッドレングスのコントロールには正確なステップバックから体軸の移動が必要になり、サーフィンの基礎となる部分をしっかりと練習できます。
体重配分前足6後足4の前傾姿勢だけだった樋口さん、現在は前足5後足5で軸が真っ直ぐになり始め、ミッドレングスを使って前足4後足6のターンを練習中。
後足荷重ができれば長いボードも綺麗にS字カーブを描け、ショートボードに変えた時はボトムから垂直にリッピングできる様になります。
52歳の樋口さんは早い段階でフィッシュボードとミッドレングスを受入れ、基礎練習を行っているので若い頃からの癖は短時間で治り始め、ショートボードのスタイルにも変化が出いる現在です。
長いサーフィン歴と52歳になる年齢でフィッシュボードとミッドレングスを使い始めた事で、樋口さん自身が体重移動や後ろ足使いの足りない部分に気付いてくれたのが良かったと思います。

現在お使いのサーフボードで伸び悩んでいる時は、レングスに大きな変化をつけ、後ろ足を使って体の軸がスムースに回転しているかを確認修正する事が大切です。

若い頃はどうしても短いサーフボードを選択してしまいがちですが、年齢と共に少し長いサーフボードやフィッシュボードを使う事で長年染み付いた癖を修正する事が出来、大きめのサーフボードはゆとりある綺麗なテイクオフにも繋がり、サーフィン全体が良い方向に変化してきます。
年齢が上がった時に修正を始めても、なかなか体がついていかなくもなるので、早めの準備が大切です。

サーフィン歴40年58歳の多部さんはお持ちのサーフボードのレングスを長めに移行してる時。
以前まで使っていたフレッドラブル5’10″の25リットルはファイヤーワイヤーのFRK+5’10″の29リットルに変更して大きい波でも安心感高いテイクオフ。

ネックビアード2の5’6″ 26,8リットルはハッピーエブリデイの5’8″ 27.9リットルに変更。
パフォーマンス系のショートボードは1〜2リットルとそれに合わせてレングスも少しアップする事でテイクオフにゆとりが生まれ、乗れる本数は増えてパフォーマンス性は大きく下がらないので、年齢を重ねても活躍してくれるショートボードになってくれます。
このハッピーエブリデイは58歳の多部さんにとってもベストショートボードになっていて、海の中で見ていても明らかにサーフィンが変化して楽しそうなのが分かります。

お気に入りのCiフィッシュ5’6″は容積28.3リットル、こちらは多部さんにとって一番信頼できるサーフボードなので同じサイズを乗り換え。

長年続けているサーフィンも年齢と共にサイズの変更はとても大切になります。
レングスと容積のバランス良くサイズアップする事でサーフィンを今以上に楽しむことができます。

サーフィン歴42年、毎週海に通う62歳の見山さん。
パフォーマンスボードからミッドレングスを使い、カスタムは2本目になるCiフィッシュ。
手放す事ができないという1本目のCiフィッシュは5’7″。
テイクオフの速さとスピードを実感でき、トライフィンでは感じないフィッシュ独特のフロー感を体験しんでいただき、60歳を前に手に入れたミッドレングスでさらにサーフィンの楽しさが高まった見山さん。
お気に入りのCiフィッシュ5’7″をカスタムして、レングスを2インチ伸ばした5’9″。
センター厚と幅の数値は変えずに踏み込んだ時の感覚を同じにレングスだけを伸ばして今後の年齢を考慮した、沢山乗れるCiフィッシュ。
サーフィン歴が長く年齢を重ねた時に準備していただきたいのがミッドレングス。
体力が低下してきた時にミッドレングスを使い始め、サーフィンが再加熱した方を多く見ています。
ミッドレングスを使って多くの波に乗れる様になると運動量も増えて体の調子も上がってくるので、再びもう少しサーフボードを動かしたいという欲が出てきます。
そんな時は、現在の既成サイズのサーフボードではレングスが短くなってしまい、容積を多めにするとかなりボッテリとしたサーフボードになってしまうので、年齢が上がってきた時の動かせるパフォーマン性のあるボードはカスタムしてレングスと容積のバランスを調整されるのが安心です週末は早朝から海に到着しているサーフィン歴46年、来春には65歳になる平林さん。
OGフライヤー、Ciフィッシュ、フィッシュビアード、Gスケート、短めのボードが多かった平林さん、初めての容積36リットルのツインピンは6’2″をカスタム。
ローロッカーのミッドレングスよりパフォーマンス出来るロッカーを備えたツインピン。
ミッドレングスの様に多くの波を捉えながら2枚フィンのクイックなアクションも可能です。

容積アップしたタイプのツインピンの利点はノーズ幅がミッドレングスに比べて細いので、ドルフィンスルーを行い易く、サイズアップして波数の多い日でもスムースに沖に出れ、以前使っていたショートボードの様にピークに向かい波を捉えらる事ができます。

今年7月。
この日はトライプレーンハルを使い、ミッドレングス独特のスピードとフローをたっぷりと楽しめた夏の波。
ショートボードではパワー不足なブレイクもミッドレングスだからこそ楽しめたコンディション。
綺麗な波の時はフィッシュボードやミッドレングスを使ってトリム&フローを練習していただくと新しい波に乗る感覚を体感していただけます。
この時使っていたCiトライプレーンハルシングル。

ミッドレングスはとても楽しく、ショートボードの何倍も波に乗れるサーフボードです。
性能上がっているパフォーマンスボード。

2023年、現在の沢山の波に乗れるサーフボード。
左からニューモデルのM23、Ciミッドツイン、ギミックのカルマ、ハッピーエブリデイ、Ciフィッシュ。
どれもレングスと容積の選択を間違えなければ、多くの波を捉えサーフィンを楽しませてくれます。
最近ショートボードでは体力的にキツく感じているのであれば、左の3モデルは劇的に変化と楽しさを感じていただけ、まだショートタイプを好まれるのであれば少し長めのハッピーエブリデイとCiフィッシュは効果的です。

サーフィン歴長く、ショートボード好きなサーファーには是非使っていただきたいのが2022年に登場したハッピーエブリデイ。
トライフィンのパフォーマンスボードの中では最も速い滑り出しをしてくれるので、多くの波を捉えるショートボードです。
長年使っているトライフィンボードがこんなにも進化している事を実感させてくれるショートボードになり、2インチぐらいレングスを長くしても良い動きをしてくれる性能です。
まだサーフィン歴の浅い方から年配の方まで幅広いレベルで使え、サーフィンのレベルアップを手助けしてくれ、速い滑り出しからスムースなターンの楽しさを味わえるサーフボードです。

EPSフォームを使ったファイヤーワイヤーのサンデーも乗れるサーフボードとしてお勧めです。
短いレングスでもしっかりと容積をとっているので、6’6″ぐらいのミッドレングスなみに乗れながら縦のマニューバーも楽しめるので、普段はショートボードをメインに使っている方にお勧めできます。
千葉南に来ていた50歳になるロブマチャドは6’8″サンデーと5’0″TOO FISHを使っています。
サンデーの6’8″は容積48リットル、細身なロブマチャドが使うとほぼノーパドルでテイクオフしているのを何度も見れる大きさになります。
大きなサイズのサンデーもツインフィン設定で使っているのでトップターンやリップアクションが可能となります。

現状よりも多くの波を捉えるなら、やはりミッドレングス系を選択していただくのが安心です。
ミッドレングスを使い始めて、”乗れません”という方は今までにもいませんので、もしなかなか本数が増えない場合は、テイクオフのポジションやパドリング方法が少し違っている事に気づけ、これは修正をする事でサーフィン自体を変化して楽しませてくれるのもミッドレングスです。

年齢や体重の変化で波に乗れる本数が減ってしまった方にもミッドレングス系は大きな変化を簡単に実感していただけます。
久しぶりにサーフィンを復活する場合も長さにゆとりのあるミッドレングスで再開していただく事でスムースに昔の感覚を取り戻していただけます。

数年ぶりにサーフィン復活する場合、昔のサーフボードと現在の物は性能に大きな違いがありますので、容積だけでなくレングスに注意してのボード選びが大切です。

お体の大きさとサーフィンのレベルに合わせた、サーフボードの長さと容積のバランスはとても大切ですので、いつでも相談してください。
ミッドレングスも様々なタイプが登場していますので、サーフィンのスタイルやいつも入るサーフポイントの波質に合わせて選択していただけます。
レングスの違いや異なったフィンタイプで選べ、しっかりとご自身のサーフィンレベルに年齢と向き合ったサーフボードの選択をしていただければ、休日のサーフィンは簡単に楽しくなります。

沢山乗れて楽しく上達できるサーフボード、いつでも相談してください。

10月1週目の良い波、この日はCiフィッシュでサーフィン。
同じ週の台風スエル、サイズアップしたこの日はGスケートを使用。

秋の台風シーズンはやはり良い波の日が多くあり、サーフボードの選択で楽しめ方に大きく違いが出てきます。

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