1997年 G-land
1997年グラジガンG‐ランド
ボビーズサーフキャンプ
バリから3時間の高速ボートで訪れた、隣の島ジャワ島の国立公園内のジャングルにある、世界でも最長トップクラスのG-ランド。
携帯電話もWIFIもない時代、情報の少ないまま訪れたジャングルの中にあるサーフキャンプ。
視界に入るのは密林と6フィートオーバーの長距離を完璧にブレイクする波だけ。
この時の波のサイズは6 to 8ft、僕はグレーのタッッパーに白のヘルメット。
初めて体験するサイズの波とスケールの大きな長距離の波に圧倒され、とても楽しめなかった初日。
ヘルメットを被り、使うボードのサイズは6’8″。
この6’8″というサイズ、キャンプに来てるサーファーが持つボードの中でも短いサイズになり、このスケールの波になると、まるで木の葉の様な頼りないサーフボードになってしまい、周りの外人からは、おまえら大丈夫か?という目で見られていた初G-ランド。
この時代だと最低でも7’のサーフボードが必要なコンディション。
ボトムに小さく写るこの写真、僕がまともに乗れた数少ないライディングになり、プロ選手ならリップに合わせてチューブを狙う最終セクションのスピーディーズで、全速でショルダーへ逃げて走っている場面。
結局スピーディーズの最終セクションまで乗ってしまい、パドリングではピークに戻れなくなってしまった1本。
干潮時に出るインサイドのドライリーフ。
昼食を食べていると、浅いスピーディーズでこのドライリーフの餌食になって血だらけになり、口にタオルを咥えて全身にライムをかけられている人を何回か見ています。
泊まるのはキャンプ内の高床式5つ星コテージ。
温水シャワーはもちろん無く、外にある水シャワーと扉の無いトイレ。
1980年初期、ジャワ島には野生の虎が生息していたので、もっと背の高いツリーハウスに滞在していたサーフキャンプ。
滞在したボビーズサーフキャンプ。
朝昼晩3食が付き、夜はビンタンビールがジョッキで飲み放題。
世界中からここのパーフェクトな波を求めてサーファーが来ていて、みんな体が大きく夜になると巨大なビールジョッキを片手に、その日の波自慢を話していたのが印象的です。
現在はリニューアルされ、かなり綺麗な施設になっているようです。