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年齢と向き合うサーフボード-1

2017/05/22
 
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雨の日曜日。
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朝から無風でハラムネの波。
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幅広い年齢の方が楽しむ現在のサーフィン。
若い方から60歳、70歳の方も没頭してしまう魅力あるスポーツ。
僕自身も現在50歳になり、まったく下がらないサーフィンに対するモチベーション。
その元になっているのはサーフボードの進化です。
10年前のサーフボドとは比較にならない進化をしていて、大きなターニングポイントになったのは5年前に登場したネックビアード、そして誰もが1本目のライディングから興奮してしまう3年前に登場したニューフライヤー、それ以降のサーフボードはみな高性能になり、滑り出しはさらに早く、誰もが休日のサーフィンを楽しめるデザインになっている最近のサーフボード。

高性能になったサーフボードはアクションが行いやすくなり、誰もが波のフェイスを自由に走れる性能を備えるようになっています。
そして最も一般のサーファーにとって高性能が影響しているのは、加齢や忙しい仕事での運動不足のハンデをサーフボードが十分補ってくれる点です。

上の写真の三本、一番左は身長175cm、体重67kgの僕が頻繁に使うチャネルアイランズのハイファイブ5’4″ 容積は28.6L。
ハイファイブは滑り出し早く十分なリップアクションを楽しめるモデル、最近のラインナップの中でも扱いやすく、誰もが満足していただけるサーフボードデザインです。
海の近くに住み、サーフィンの回数も多いので50歳の現在もハイファイブはこの5’4″がベストサイズ。

身長よりも低い162cm、この長さのボードをお仕事が忙しく、海に来る回数が減った方、年齢と共に体力が低下した方、運動不足で太ってしまった方などが使うと現実は厳しいサイズになり2〜4インチアップが必要です。

写真中央はニューモデルのミニ。
サイズは5’11” × 20 1/2″ × 2 3/4” 容積は39.1L。
夏の終わりから様々な波でこのサイズを試していますが、通常のショートボーダーの倍近くアウトからテイクオフでき十分なアクションを繰り出せ、僕の体重でもしっかりとドルフィンスルーができるボードサイズです。

このボード体積は80〜90kgの方も楽しめるサイズになり、同じ体積を他モデルで求めた場合、ニューフライヤーだとレングスは6’4″、フレッドラブルなら6’8″のサイズになってしまい、やはり動きは緩慢になってしまいます。

30年40年と長年サーフィン楽しまれている方も現在は50〜60歳近く。
まだまだサーフィンを続けられますが、体力の低下は逆らえないところです。

昔からサーフィンを続けている方はショートボード世代、体力が落ちたからと突然ロングボードに変えても、扱い慣れていない大きなロングボードは逆に体力を消耗してしまいます。
長年ショートボードを楽しまれている方が体力を補うために長めのボードに乗った時、沢山乗れることに最初は満足しますが、使い慣れてくる頃には昔ショートボードを動かしていた自分に戻りたくなってしまいます。

最初、僕の体重では失敗してしまったかなという40L近い浮力でしたが、人間の体はすぐに慣れてしまい、3回目からは強烈な滑り出しの早さを楽しめ、モデル本来が持つクイック性やシャープな加速性能を楽しむ事ができました。

なぜこのミニでサイズの大きいタイプを試したかというのは、このモデルの元となっているのが7年ぐらい前に販売されていたスキニーフィッシュをベースにしていた為です。
スキニーフィッシュはアルがデザインしたハイパフォーマンスフィッシュボードで、薄めのレールが特徴のクワッドフィッシュになり、とても楽しかった印象があるからです。
沢山乗れるアベレージジョーでもレングスのアップは可能ですが、横幅のあるアベレージジョーを5’11″まで伸ばした場合、容積は43,3Lまで増え、センター幅は57cmまで広がってしまうので、パフォーマンス性よりもファンボードになってしまいます。

体力の衰えを感じた方が、ボードのサイズを大きくアップさせて苦戦している姿を見かける事が多くなった最近、急激なインチアップは慣れ親しんだご自身が乗るべきピークポジションも変化してしまい、強い浮力アップはボードに合わせたピーク探しから始めなければならなくなります。

ミニで5’11″にしたのは、同じカテゴリーのモデルよりも横幅が少し細く、レール形状が薄めだからです。
これ以上のレングスアップは滑り出しの早さは確保できますが、ドルフィンスルーで体力を消耗してしまい求めているコンセプト、楽して沢山の波に乗る事から外れてしまいます。
5’3″と5’5″も試乗した経験から、カスタムオーダーが可能でしたら5’11″のサイズで横幅は変えず、センター厚を2 1/2″ぐらいまで下げる事で容積は36.5Lになり、滑り出しはとても早いままパフォーマンス性能を上げていく事もできます。
カラニロブが開発したモデルだけあり、パフォーマン性能の良さは信頼していただけます。

一番右はギミックのオールラウンダーモデル
サイズは6’2″ × 19 11/16″ × 2 7/16″ 容積は32L。
こちらもコンセプトはミニと同じく、テイクオフが楽で沢山乗れて、動くボード。
長めのレングスは滑り出し始めの感覚は早くなり、より安定した深い位置からのテイクオフを可能にしてくれます。

広いノーズ幅はパドルの直進安定性が良く、弱目のロッカーは早い滑れ出しが可能となり、絞られたテールエリアはアクションを行いやすく、フェイスの広い波ではトライフィン、ワイドな波にはクワッド設定を楽しめるオールラウンドデザイン。
32Lの容積と6’2″の長さは、小波から大きい波までこれ一本で満足していただけ、ドルフィンスルーもスムーズです。

年齢と共に低下してしまう体力や筋力、現在は性能の良いショートボードが多くなり選択肢が広がった事で、ご自身の体力と技術をしっかりサポートしてくれます。
レングスや浮力のアップなど少しの変化で劇的に毎週末のサーフィンが楽しくなってしまうのも最近のショートボードです。

現物が店内にありますので、レールなどのボリュームを見ていただき、体重やサーフィン歴に合わせカスタムオーダーをおすすめいたします。

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