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S BOSS

 
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低気圧の通過でサイズアップする火曜日の千葉南。
波のサイズはアタマオーバー。
ウルワツを見ている様なラインナップ。
気温は5度。
水温は14度。
今週は北風と東のウネリが続き、整った冬の波に乗れそうです。
パフォーマンスボードが活躍しそうです。
千葉南は降雪ありませんでしたが、君津からの山道は積雪があったので凍結に注意してください。
2月4日に発表されたケリースレーターがデザインしたニューモデルのS BOSS。
素晴らしいフレックス性とターン時の高反発性を備えたI BOLIC構造のサーフボード。
前足の部分から浅目のダブルコンケーブとVが組み合わされたボトム形状。

ケリー・スレーターの解説

S BOSSモデルを、サーフランチ、ロウワーズ、ヴェンチュラ、ハワイ、ウルワツなど、世界中の最高の波でテストしました。そのどこでもとても良い感触を得られましたが、特に興奮したのは地元フロリダの質の悪いビーチブレイクでも同様に高いパフォーマンスを発揮できたことでした。それは、私がこれまでサーフィンしてきた中で、最も使用できる波の許容範囲が広いことを意味していて、幅広いレベルやスタイルのサーファーに適応するハイパフォーマンスボードの要素がこの1本に凝縮されていることが実感できました。

デザインの特徴は、並行なレールから先端のブラントノーズ(やや丸みを帯びた)、FRKの実績あるラウンドテール、そしてVボトムとダブルを組み合わせたボトムコンケーブにあります。このアイデアをダンが最高の形に昇華させました。
フィンセットアップについては、私はクワッドを好み、ツイン+2のフロントフィンとスタビライザーを2本セットするなどを試しましたが、最初に気に入ったのはKS1テンプレートでした。
サイズ選びでは、5’6″(27.6L)と”(28.1L)を5’7交互に使用し、現在は5’7″を主に使用しています。
フルアウトラインとリラックスしたロッカー、様々なフィンセットアップに対応する設計により、バランスよくボリュームをコントロールされたこのボードは、Slater Designsのクイバーの中でも最も多様な形状を持っています。

ダン・マンによる解説

S BOSSは過去2年半にわたり、私が良い波のたびに選んできたボードです。ケリーが提案したブラントノーズのパフォーマンスボードのアイデアは素晴らしかったものの、ボトムのダブルバレルVコンケーブには疑念を抱いており、当初はこれを外すように促しました。しかし、それを採用した状態で最初の5’11”モデルをテストした時に、すぐに私の考えが間違っていたことに気づきました。ケリーはそのプロトタイプに大いな可能性を感じており、ケヴィンもその可能性を高く評価していました。その後ドミネーター2のロッカーを採用した時に大部分のデザインが確定し、そこからサイズやレールのタック、ボリューム分布を洗練させていきました。

多くのサーファーはまずブラントノーズのアウトラインを特徴として認識すると思いますが、FRKのラウンドテールによる鋭いターンや、デッキ上のSデッキからフットスウェル、そしてVボトムとダブルバレルによる独特なデザインにも注目してほしいと思います。

私はパンチの効いたボウリーなビーチブレイクが好きで、コスタリカのD’Bahスタイルの波やサンディエゴでも素晴らしいスピードとターンを実現しています。他のボードとは全く違います。
フィンはクワッドにKS1ラージをセットしています。私自身は188cm、86.2kgで、5’11″モデルを使用しています。通常のショートボードよりもやや短めか、小波用ボードより1〜2インチ長めが適していますが、まずは容積(リッター数)に注目し、体重やレベルに合ったリッター許容範囲を考慮して高い方(浮力のある)を選ぶことをお勧めします。

sboss_dimension

波を楽しめる。サーフィンを楽しめる。毎回レベルアップを実感できる理想のオールラウンダー。

S BOSSは、ケリー、ダン・マン、ケヴィン・シュルツが共同で開発した、まさに「ユニバーサルサーフボード」です。あらゆるサーファーが幅広いコンディションで最適と考えるサーフボードになることをコンセプトとして開発されました。ただし、完成したボードは決してありきたりなものではなく、今尚第一線で現代サーフィンを知る真のレジェンドであるケリー・スレーターのショートボードにおけるパフォーマンス性能の理想と、サーフボードデザイナー・シェイパーとして同様の地位を築いたダン・マンによる深い探求から生まれた独自のコンセプトボードです。その確かな完成度をケヴィン・シュルツを始めとする世界中のフリーサーファーが認めています。
興味を持たれた方には是非一度手にしてもらいたい1本です。

年明けから良い波が多かった1月、千葉南の様々なコンディションでこのS BOSSを使っています。
コシムネの押しの弱い波からサイズアップしたアタマ前後の波で使い、ノーズ幅の広いパフォーマンスボードは滑り出し速く、クイックなアクションが可能などんなサイズの波でも乗り易いサーフボードになっています。
全体的に優しいアウトラインになっていて、年齢を問わず幅広いレベルの方が楽しめるデザインだと言えます。
現在51歳で開催中のパイプのコンテストでも高得点を出しているケリースレーターがデザインしたパフォーマンスボード。

サーフィン歴長く、ケリーと同じ世代のベテランサーファーには是非使っていただきたい最新のサーフボードです。

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